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価値観が個性になる時代

立春が過ぎて、春に向けての助走が始まります。
冬を耐えた木々の枝は、その中にまだ固い蕾を抱いていますが、高い細い小枝の上でさえずる小さな鳥たちのつがいが、枝から枝に飛び移りながら軽やかな羽を広げて会話に余念がありません。何を話しているのでしょうね。

人間の世界では、ありとあらゆる事象が変化を起こしていて、これまでの私たちの生活が元に戻るということはなさそうです。
でも<元に戻る>という感覚は、正確ではありません。
時は常に前に流れるのがこの3次元世界。数百年、数千年の単位で、歴史は大きな転換期を挟んで、滅んでは再生を繰り返し、文明、文化、技術を進化させてきました。
そして世界で起きる大きな体制の変革は78年周期で起きるという説も存在します。
私たちの今生きている時代は、正に2000年の節目と第二次世界大戦後の78年目が重なった真只中にあるといえるでしょう。

戦後生まれが全人口の8割を超えた今、生きる環境やいのちの破壊が戦争によってもたらされるという経験をしない<平和な時代>の当たり前が、実はカタチを変えた<戦争>にじわじわと私たちを巻き込んできたことを、知る時がきました。

改めて私たちの周囲を見回してみると、気づかないうちに多くのものが人工的なものに囲まれ、特に<食>と<医療>の世界には、健全な身体の免疫システムを狂わす要因をみつけることも多々あり、結果的に人々の健やかないのちに貢献するという理念とは対極の方向に誘導されている現実もあります。
これは見えない<戦争>であるともいえます。

古来、地球大地の足元を、無数の微生物たちの働きとともに土や水の循環を守り、すべての植物や昆虫がお互いのいのちを捧げながら、ヒトもその恩恵に預かって感謝して生きてきた時代には、現代のような病気はありませんでした。自然の摂理の中に、必要なものがすでに存在しているからです。

炭素体である私たちの身体は、朽ちていく運命ではありますが、それが<老化>というものである中、全力で新陳代謝を日々休まずに行い、全てに等しく与えられた頼もしい完全無欠の「王国」が存在しているのです。
それは地上に生きる「宇宙」と言ってもいいかもしれません。
ならば、その主である私たち自身は管理者として、老化という自然の摂理を受け入れながらも、輝く生き方をすべきが、<人間のいのち>という存在を受け取った責任であると思っています。

これからの新しい時代には、意識の価値観で住み分けが進むでしょう。
ただ、自然を愛するという漠然とした志向ではなく、何故、自然に回帰するのか、自然の中の何にカラダといのちを委ねていくのか、美しいいのちとは何なのか、そういったことをそれぞれの環境の中で学び、自分自身の価値観を見直してみるよい機会であると思うのです。
それが、揺るぎない輝くあなたの個性を創造してゆくと信じます。

進化とは、未来からもたらされる発見と知恵であり、過去に学ぶ価値の刷新なのです。

三咲 円(みさき まどか)

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